千葉看護学会は、1994年に設立され、「実践と研究の往還」を理念とし、看護学の基盤をより豊かに、かつ強固にする学術団体として発展してまいりました。現在、600名を超える会員を有しております。
2021年4月より、第10期理事会が、理事10名、監事2名で活動を開始しました。今期(2021-2023年度)の終了年度は創設30年目となるため、大きな節目の任期です。
これまで本学会は、現実の諸問題を解決するために、学問としての看護学を一層充実させるとともに、会員相互の学術的研鑽を図り、看護学の発展に資する種々の学術活動を行ってきました。特に、現在はCOVID-19の影響により、看護実践の場、そして、看護学教育・研究の在り方において、何を大切にし、どう活動できるかを改めて問い直す機会を得ています。ニューノーマルな中でも、本学会ならではの独自性を生かし、20年あるいは30年後の社会を見据え、看護学のあらゆる対象の最善と、看護学の新たな可能性と学際的発展を追究する学術団体として、活動を模索し、継続してまいります。
本学会の事業においては、「実践と研究の往還」を具現化する交流の場として最重要事業の1つである学術集会を年1回開催します。社会情勢を受け、昨年度の第26回学術集会からオンライン開催となりましたが、遠隔からも臨場感をもって参画できるような“これから”の魅力ある学術集会の在り方を検討し続けます。また、学会会誌の発刊(年2回)、教育・研究セミナーの開催、優れた研究論文の表彰事業、研究活動支援事業を継続し、発展させていきます。
そして、千葉看護学会がこれまで充実した事業を継続できたのは、会員お一人おひとりの学会活動への御理解と御尽力の賜物と深く感謝しております。学術および社会への貢献において、本学会がより一層役割を追究し発揮できるように、会員の皆様と未来志向で意見交換をしながら、学術活動を進めてまいりたく思います。
引き続き、会員の皆様、そして看護学に携わる皆様とともに活動を推進したく、皆様の本学会活動への積極的な参画を期待しております。
2021年4月
第10期理事長 増島 麻里子